書籍「オルタナティブ 原田左官工業所の仕事」

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商品番号:164103909

書籍「オルタナティブ 原田左官工業所の仕事」

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現代左官のブランドブックです

「オルタナティブ(alternative)」という言葉には、「既存・主流のものに代わる何か」という意味があります。皆さんの「左官」のイメージは、伝統建築の土壁や漆喰でしょうか。伝統建築の左官の多く残っていますが、一般的に左官工事は、ビルやマンション、公共施設などの「野丁場」と個人住宅などの「町場」に分かれます。

しかし、私たち、原田左官工業所が手がけているのは、そのどちらでもない。「店舗左官」と呼ばれるものです。店舗の内外装を主軸としているのは、左官業界でも異色なようです。

かつて店舗左官は、工期が短い、現場の制約が多く段取りが難しいなどの理由で左官屋から敬遠されていましたが、やってみると実におもしろい仕事です。ブランドのコンセプトやデザイナーのイメージを左官で表現し、形にする。難題にも試行錯誤しながら答えを出し、今では「店舗左官と言えば、原田左官」とまで言われるようになりました。

あすなろ(翌檜)という木があります。井上靖の小説『あすなろ物語』の中で、あすなろは「明日は檜になろう」と一生懸命に努力している木なのだと書いてあります。私たちも、それに似ている。明日は何かになりたくて、日々目の前の仕事に向き合っていく。そうしていくうちに、気がついたら「店舗左官」という独自の道を見出すことができました。檜にはなれなかったかもしれないが、あすなろにはあすなろにしかない魅力があります。

街中を注意深く探せば、左官の仕事を見つけられるはずです。明日行くカフェの壁は左官かもしれない。見つけたら、そっと触れてみてほしい。そこには職人の手仕事のあとが残り、ぬくもりが感じられます。本書を通して、そんな左官の魅力を知っていただけたら幸いです。

注意:一度に購入できる重量は25kgまでとなります。25kg以上のご注文をご希望の場合は、複数回に分けてご注文いただくか、こちらまでお問い合わせください。